コーヒーカップの歴史

コーヒーカップが生まれたのは、紅茶やコーヒーがヨーロッパに伝わった、17世紀以降の事でした。

当初の頃はコーヒーも紅茶も専用のカップは無く、中国や日本から輸入した湯呑みか、深めのお皿を利用していた様です。そしてコーヒーや紅茶を飲む習慣が浸透して行く内に、ヨーロッパの人々にとって使い易い形に変化して行きました。はじめにコーヒーカップとティーカップを分けたのは、イギリスだと言います。コーヒーカップはコーヒーの低温でも美味しく淹れる事ができる性質から、飲み口を狭く底を深く作り、その温度が冷めにくくなる様に工夫されました。

逆に紅茶は高温のお湯で淹れないと美味しくない為、冷めやすくなる様に飲み口を広く、そして底を浅く作られました。またこれらのカップが作られた頃は、カップの飲み物をソーサーに移して、冷ましてから飲む習慣がありました。その為、初期の頃のソーサーは今の物より、かなり深めに作られています。

しかし今ではお馴染みの磁器のコーヒーカップを、初めて作ったのはオーストリアのアウガルテンと言う工房でした。ここはハプスブルク家に縁が有り、マイセンに次いで歴史のある西洋磁器の工房です。1744年にマリア・テレジアに皇室の窯であると認められ、一時休窯していた事も有りましたが、20世紀初頭に復活した工房です。それ以来、様々なブランドでコーヒーカップが作られるようになり、マイセンやウェッジウッドなどの美しいカップが生まれました。

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